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成長論
2021.02.25

労働”市場”について

成長論 / 大村 康雄

労働市場という言葉があります。「ろうどうしじょう」と読みます。
この”市場”という言葉ですが、・しじょう・いちばと読み、英語に直すと”マーケット”とも言います。
”いちば”とは、朝市なんて言葉もありますが、人々が集まって商品を売り買いする場所です。

そんないちばで売られているモノの値段について着目したことがあるでしょうか?

世界中どこの市場(いちば 漢字に戻します)に行っても、共通する法則があります。
それは、”たくさんあるものは安く、貴重なものは高い”という法則です。

この法則、労働市場にも当てはまるんです。
”いちば”にちなんで言い直すと、”たくさんいる人材は安く、貴重な人材は高い”となります。
たくさんいる人材とは、替えが効く人材のことです。貴重な人材は、替えが効きにくい人材のことです。

替えが効く人材は安い、つまりは給料が安い。
替えが効きにくい人材は高い、つまりは給料が高い。

何が言いたいかというと、我々一人一人も労働市場という”いちば”の商品であり、値札がペタッと貼られているということです。
その意識をどこまで持てているでしょうか?

当然、どうせ値札を貼られるなら高い方が良いですよね?
より高い値段を貼ってもらう方法は、いくつかすでに答えがわかっています。

方法①:人よりも速く仕事をする
1時間当たりに行える作業を、周囲の人の2倍できれば2倍の価値があり、周囲の2倍の値札が付く可能性があります。ただ、100メートル走の世界記録もコンマ数秒の戦いになっているように、この方法はどこかで限界を迎え、差がつきにくくなります。

方法②:人よりもミスなく仕事をする
ミスをするとそのリカバリーに自分はもとより周囲の人の時間も費やします。それがない分、その人の値札は上がります。ただ、ミスが多発する職場は何かしらの対策が取られ、減らせるミスの数もそのうち限界を迎え、周囲との差はつきにくくなります。​

方法③:資格をとる
資格とは、その分野において、・知識があること・正確に業務を進めるスキルがあることこの2点を証明するものです。このような人材は替えが効きにくいですから、資格があることでより高い値札がつくでしょう。
ただ、知識があることと正確に業務を進めることは、コンピュータが最も得意とするところです。今後、どうなるかは不安ではあります。ちなみに、弁護士や医者の分野もすでにAIの方が正しい見解を出す確率が高いといわれています。過去の症例や判例に基づいて判断を下すわけですので、知識も記憶も無限のAIに人間がかなわないのは当然といえば当然です。

​方法④:人の心を動かす
この人についていきたいと思われるリーダーは替えが効きません。また、この人からこの商品を買いたいとたくさん思わせる人もなかなか替えが効かないでしょう。つまり、リーダーシップや営業力、その2つに共通する、人の心を動かすスキルはなかなか替えが効かず、どんなにAIが発達してもすぐに真似できるものではなく、高い値札を維持しやすい方法といえます。

​方法⑤:新しい商品・サービスを考える
コンピュータは過去のデータを紐解いたり、決められたルールに従って動くことは得意ですが、まったく何もないところから新しいものを創造することはできません。現状、これは人間だけができるスキルであり、新しく創造した商品やサービスが人々の暮らしを豊かにするのであれば、それを考え付いた人は替えが効くわけがなく、その値札は計り知れないものになるでしょう。

いかがでしょうか?

自分には値札が付いているということ。
自分の値段を上げるためには、上記のどれかを極めていかなければいけないこと。
それを意識するだけで、日々の仕事に対する向き合い方も変わってくるのではないでしょうか?

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