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成長論
2021.02.26

お金の流れを意識しながら生きるということ

成長論 / 大村 康雄

景気が良いという状況がどういう状況なのか考えたことありますでしょうか?

”景気が良い”と聞いてお金がたくさんある状況をイメージする人は多いと思います。
ですが、一か所、例えば銀行口座にたくさんのお金があってそれをみんなが使わないと経済はどうなるでしょうか?
みんながお金を使わないと、お金を受け取る側だったお店や企業の売上が下がります。
そうすると、従業員への給料も下げたり解雇せざるを得なくなります。
そうすると、人々の生活が貧しいものになります。
ということで、”お金がある”=”景気が良い”ということではないのです。


本当の景気が良いという状況とは、世の中を流れるお金の川の流れが太い状況のことを言います。
例えば、世の中の人がこれまでと比べて10%多くお金を使うとします。
そうすると、その10%分だけ、お店や企業の売上が上がります。
そうすると、従業員の給料を上げることができたり、新しく人を雇うことができます。
そうすると、人々の生活が豊かなものになります。
ということで、世の中を流れるお金という川の流れを太くすることが景気を良くするということなのです。


現在、新型コロナの影響で外食やレジャーが制限され、お金を使いにくくなっています。
つまり、お金の流れが細くなっています。
あまりに細くなると、取り返しがつかなくなるほど景気が悪化しますので、政府は財政政策をして最低限のお金の流れの太さは維持しようとしています。ですが、この政府が足しているお金は国債という借金です。
借金とは未来に返すもの。つまり、未来のお金を今使っているようなものです。
税収とは、お金の流れの一部を引き込んでいるようなものですが、日本という国はお金の流れが細すぎて、十分な量を引き込むことができません。
景気を刺激するのに十分な税収を上げることができていません。
よって、日本という国は川の流れに例えれば上流から水を汲んできて、下流に無理矢理流しているのです。
当然、やりすぎれば上流が干上がり、下流もそのうち干上がるでしょう。


このような日本に生きる我々にとって、少しでもお金の流れを太くするにはどうしたら良いでしょうか。


そこで本題ですが、タイトルのお金の流れを意識しながら生きるということです。
「自分はお金の流れを太くすることに貢献できているのか」この意識をより多くの人が持っていくことで実際にお金の流れは太くなっていくでしょう。

具体的には、日々の仕事の中で自分が動かしている、受け取っている”お金”について敏感になることです。
スーパーでレジを打ってる人が、「明日は卵が安いですから、また来てくださいね。」などとお客さんに声をかけて実際に来てもらって売上が上がる。
こういったことでも、お金という流れを必死に漕いでどんどん流れを速くして太くすることになるのです。

つまり、一人一人の労働者がお金を受け取っている感覚を持つとともに、その金額を日々1円でも上げようとすること。それがお金の流れを太くする第一歩です。
当然、そのお金はまずはお店や企業に入ります。ですが、よほどおかしなお店や企業でない限り、その実績に応じたインセンティブや昇給、ボーナスは支払われるはずです。
もし支払われない場合、そのようなお店や会社は辞めてしまいましょう。必死にお金の流れを太くしようとしていた人は必ず接客力、営業力、提案力など様々な面で成長しているはずです。
たくさんの新天地が見つかるでしょう。


実際、日本はアメリカなどと比べて労働生産性が3分の2ほどしかないといわれています。
これは、アメリカの営業マンが1ヶ月に150万円稼ぐところ100万円しか稼げないということです。お金の流れを太くする力が3分の2しかないわけで、アメリカと日本の国力の差が開くのも当然といえます。

政治が悪いなど、外的要因でいろいろと原因は思いつくかもしれません。
また、自分は頑張ってるのに!と思うかもしれません。ですが、お金は裏切らないと言います。
実際、お金をたくさん漕いで動かせる人、受け取ることができる人は、生活も豊かになり裏切られないでしょう。

外的要因や自分本位の頑張りを考える前に、【本当に自分はお金という川の流れを太くできているのか】を考えることで、自分はもとより川の流れが細っていく日本を助けることにもなると思います。

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