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- 2022.03.25
年収を上げていくために必要な考え方
成長論 / 大村 康雄

「どうやったらあなたの給料はあがりますか?」
そう聞かれて、明確に答えられますか?
「会社の業績が上がったら」
「昇進したら」
「日本の景気が良くなったら」
「今期の予算を達成したら」
いろいろ想定できる返答があるかと思います。
しかし、その中には他力本願のものも含まれます。
上記の例でいえば、景気や勤め先の業績次第、という返答のものですね。
では、完全に自分次第の給料の上げ方をわかっている人は、どれくらいいるでしょうか?
おそらく多くの人がわかっていないのではないでしょうか。
今日は、年収を上げていくために必要な考え方を順を追って説明していきます。
■販売しているものの価値がどこにあるかという視点を持つ
世の中で購入できるものは大別すると2つに分けられます。
目で見たり触ったりできるものと、見たり触ったりできないものです。
目で見たり触ったりできるものは、工場などで実際にそのものを作らなければいけません。
つまり、工場を建てたり、原料を買ったりとお金がかかります。
逆に、目で見たり触ったりできない商品は、そのような費用がかかりませんので、潜在的に従業員がもらえる給料が高くなります。
実際、メーカーよりも金融関連業界の方が給与が高いといわれるのが、その証拠です。
■どちらの仕事の方が難易度が高いかという視点を持つ
介護士や保育士の給与が安いと言われています。
これらの仕事は大変な仕事です。
それなのに、給与が安い背景は、高齢者や子供の面倒を見るということは古来から人類が行ってきたことであり、たくさんの人がこなすことができる仕事だからです(そのように誤解されているという側面も含めて)。
そうすると、難易度が低いから誰でもできる→給料を高く設定しなくても次の人が見つかるから良い、ということになり、給料が上がりにくくなります。
同じ会社でも、事務職よりも営業職、平社員よりも役職者の方が給料が高いのは、給料が高い方がより難易度が高い仕事であり、簡単に投げ出されたらなかなか次を見つけたり育てるのが大変だからです。
よって、同じ会社の中でもより難易度が高い仕事をしている人の方が給料は高くなります。
■上司に給料のあげ方を聞く
今まで説明してきたことは、労働市場の仕組みの話です。
仕組みを理解できても、最終関門として、本当に「来月から昇給ね」といわれない限り、年収は実際には上がりません。
では、「来月から昇給ね」というのは誰でしょうか?
それは、あなたの直属の上司です。
では、どうやってあなたの直属の上司に「来月から昇給ね」と言わせれば良いのでしょうか?
答えは、上司に聞けばいいのです。
「次の人事査定で良い成績を取りたいのですが、どうすれば良いですか?」
「来年までに年収を50万円上げたいのですが、どうすれば上げていただけるか教えてください。」
答えを聞いたら、頑張るのみです。
もし、答え通りのことをやったのに、良い査定や昇給をもらえなかったら…
勤務先を変えることを考えましょう。
以上が、年収の上げ方です。
簡単にまとめますと、
「商品を作るのにできるだけお金がかからない業界、会社に入社し、その会社の中でも難易度の高い仕事を行い、直属の上司が給料を上げてくれる条件を聞き、きちんとそれを達成すること。」
これが年収の上げ方です。
ぜひ、参考にしてみてください。
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