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コンサルタントコラム

営業チームマネジメント
2023.04.21

年上部下に遠慮は不要!正しい接し方とは

営業チームマネジメント / 横山 勢

今回はこれから営業マネージャーになる方、営業マネージャーになったが、部下への接し方の感覚がイマイチ掴めていないという方向けの内容です。

私は営業マネージャーになって部下にどのように接することでチームが成長していくのか、自分なりの正解が見いだせないまま暗中模索を続けておりました。
ようやくそれとなく道が見えてきましたので、同じような境遇の方はご一読頂けますと幸いです。

早速ですが、私が一番伝えたいのは

【部下に遠慮するな】

ということです。

言葉だけを切り取ると誤解を招きかねないので、キチンと説明します。

端的に言うと、マネージャーが部下に関係することで少しでもモヤモヤを抱えたまま仕事を進めるべきではないということです。
例えば、部下が仕事をしている姿をみて、確認、報告、指示のコミュニケーションを取ったときに、

「それはちょっと違うような気がする・・・」
「私は甘いと思うけど、部下が大丈夫と言っているから大丈夫だろう・・・」

などと感じたことは無いでしょうか。
何をどこまで言うべきかを判断できず、納得できないまま物事を進めさせてしまうことです。

あるべき姿は細かいことでも
「よし!では、やってください!」
と100%の気持ちで送り出せるようになるまで、気になる点は確認することです。
昨今、日本の年功序列は崩壊しつつあり、これにより実力主義の会社であれば若くして主任、係長、課長、部長と昇進し、年上の部下を持つことも珍しくないと思います。

特に営業職は売上が評価に直結することが多く、プレイヤーとして優秀な20代、30代がマネージャーとして任命される話もよく聞きます。
メンバー構成によっては20代、30代のマネージャーが40代、50代と年上のメンバーを管理することもあるでしょう。

私が正にそうでした。
マネージャーになり、年上の部下が入社してきました。
私が上司になるので、業務上の至らない点、気になることがあれば、とことん確認して成長してもらうことが上司の仕事です。

しかし、私は
「年上の人に何をどこまで伝えればいいのだろう」
「人生の先輩にあたるので、敬うような態度も見せておかなきゃ」
と遠慮を含んだコミュニケーションを取っていました。

遠慮を含んだコミュニケーションは上司がプレイヤー時代に蓄積したナレッジ・ノウハウが部下の行動に反映されません。
結果、中々戦力化できず、2人分の数字を作り続けて、部下を信用できなくなってくる営業マネージャーと、頑張っているが、中々成果が上がらず苦しむメンバーと最悪な構図になりました。

その後も同じミスを連発したり、年上部下が数字を出せないまま、チームに馴染めきれず、最終的には退職してしまいました。
別の事情もあったかもしれませんが、成果が出せず、本人も成長を実感できなかったことも退職の一因になった可能性もあると思っています。

このことから部下に遠慮を含んだコミュニケーションをとることで、双方にとって不幸な未来を作ってしまうことを学びました。

営業マネージャーの仕事、役割とは売上、業績を向上させることです。
そのプロセスとして、部下の成長は必須であり、チームの成長なくして会社の成長はありません。
本当に部下のことを思うのであれば、遠慮せず気になったことは根拠や、細部まで確認し、部下に考えさせることです。
そうすることで、辛さが無くなるわけではありませんが、部下は上司の成功体験を吸収し、考え、確実に成長します。

最後に遠慮をやめようと決心していただいた方にひとつ気をつけてほしいことがあります。それは配慮と遠慮を履き違えないことです。

「遠慮」・・・相手に対して、自分の行動を控え目にすること
「配慮」・・・相手のことを、思いやりをもって気にかけること

行動を控えめにする必要はありませんが、部下も人間です。いきなり怒鳴って恐怖を与えるなどは萎縮するばかりです。
相手に思いやりをもって気にかけつつ、伝えることは控えめにしないということを念頭において是非、実践してみてください。

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