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コンサルタントコラム

成長論
2021.09.17

中小ベンチャー版 初心者面接官向けの簡単な心構え

成長論 / 趙 美紀

面接についてのハウツー本は世にたくさんあり、大手企業では面接方法が細かく設計されていると思いますので、今回は中小ベンチャーに勤めている初心者面接官向けに、大きく面接とはどういう場にすべきなのか、ということを話したいと思います。

まず面接は、昔言われていたようなピリピリすぎる圧迫面接のようでは相手は委縮し、通常時の姿が見えにくいためおすすめしません。極限の状態でどう振る舞えるかを見たいのであればその面接も良いですが、この時代では仕事中極限状態でいることを求められることも少ないでしょう。
逆に、あまりに軽い雰囲気の中では仕事においての立ち居振る舞いがみえづらく、まだ面接慣れしていない人にとって様々なことを見抜く作業は高度なことだと思います。

では、どういう空気感で進めればいいのか。

「良い緊張感をもたせつつ、素敵な人達が所属している会社だなと思われるように進める」。北風と太陽のような感覚です。
例えば、柔和な雰囲気で話しながら、適宜突っ込んだ質問をする。こうするとカジュアルな雰囲気かもしれませんが、緊張感は続き気の抜けない空気になります。
口角を上げて目を開き、笑顔で対応するだけで空気は明るくなりますし、そこで鋭い質問をされても嫌な感じにはならないでしょう。

逆に表情にそこまで気にかけず、ポーカーフェイスで淡々と面接を進めるとシャープな質問には、用意された答えが返ってくる可能性が高いです。綺麗な内容なはずですが、あまりに綺麗すぎる場合にはその先に空気を和らげる時間を作ることによって、考え方の矛盾やその気が緩んだ時にどういう返し方をするのかで、本来の姿が推測しやすくなります。

そもそも面接というのは、面接官が応募者を一方的にジャッジするだけではなく、応募者から面接官もジャッジされています。
いわば会社の顔です。表にでる以上、一緒に働く前に、上司として尊敬できそうか、自分が成長できる環境を作り出せそうな人達なのか、この人達の下で働いてワクワクできるか、信頼関係が結べそうか、人として好きになれそうか、、、など、それぞれの視点で判断されています。
そのため、入社後にコミュニケーションを取りやすく上司として振る舞うようにするために、どうみせるべきなのかを、とてもよく考える必要があります。

そして面接の最後には、こういう人たちと働きたい、と感じてもらい終了することが大事です。

余談ですが、私は新卒や中途の転職活動中、面接はとても楽しい場でした。楽しい=緊張していない、ということではないですが、緊張よりも好奇心が勝っていたような感覚です。
この会社にはどんな人達がいるんだろう?とワクワクと緊張とが入り混じった気持ちで、面接に臨んでいたことをよく覚えています。
そして実際に素敵だなと思える面接官に出会った会社には、必ず内定をもらえています。

面接スキルは1日で急激に上達するものではありませんが、良いマインドを持っている人と働きたいというのは誰しもが思うはずです。
応募者側としては面接官にこの人と働いてみたい、引き入れたら会社の成長に繋がりそうだ、と思われることが面接の目標となっているはず。
ですので、同時に面接官側もそう思い続けてもらえるよう、自分自身の立ち居振る舞いを常に考えながら進められれば、良い結果がついてきやすく、またお祈りという形になったとしても素敵な会社だったなという印象はいずれ広まります。
そんな人が所属する会社に、会ってみたくなりますよね。

「評価をすると同時に、この会社に入りたい、素敵な面接官と出会ったと思ってもらえたかどうか」
そんなゴールを見定めて、面接に臨んでみてはいかがでしょうか。

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