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経理が引く手あまたと言われる理由は、会社にとって経理が必要な存在だからです。しかし、実務経験やスキルが備わっていないと一人立ちするまでに時間がかかるため、未経験者は選考ハードルが高くなる傾向にあります。
実務経験が3年以上あればある程度スキルが備わっていると判断されるので、引く手あまたな存在になりやすいでしょう。
本記事では、経理がなぜ引く手あまたと言われるのか、企業から求められる人の特徴をくわしく解説します。経理の最新転職市場についても解説するので「本当に今転職して大丈夫なのか」「年収アップは可能なのか」が気になる方は、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
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- 経理が引く手あまたと言われる理由
- 引く手あまたになる人の特徴
- 経理で働くなら身につけておきたいスキル
- 転職する際の落とし穴(知っておいた方がいいこと)
- 経理転職を成功させる方法
- 経理における最新の転職市場
経理が引く手あまたと言われる3つの理由【経理がいないと会社の負担は増える一方】

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経理は企業にとって欠かせない仕事だから
経理は会社全体のお金の流れを把握・管理し、経営陣に伝える役割を果たします。経理がいなければ、経営者がお金の管理を行わないといけません。経営者は事業計画の策定や取引先との会食などの仕事があるにもかかわらず、経理業務に時間を奪われると、やるべき仕事ができなくなってしまうでしょう。
また、会社に経理がいないとお金の管理が甘くなりやすいので、顧客や従業員からの信用を落としてしまいかねません。

ちなみに、決算書とは事業年度ごとに経営成績や財務状況をまとめた書類のことで、税務署への提出が義務付けられています。しかも、企業活動を外部に報告するためのものでもあるためミスは許されません。「決算書作成に慣れている経理が来てほしい」と企業が願うのも無理はないでしょう。
少子高齢化の影響で経理が人材不足になりやすいから

少子高齢化により、15~64歳の生産年齢人口は少なくなると予想されています。経理は一般事務や販売職よりも、会計などの専門知識が必要です。スキルも知識も備わった経理が転職活動を行えば、企業から引く手あまたな状態になるでしょう。
また、2020年の国勢調査では会計事務従事者(企業の会計業務・帳簿の管理などを行う方)が約150万人と、全体の約2.5%を占めていました。2060年も同じ割合で会計事務従事者が働く場合、人数は約110万人という計算になります。約40万人もの経理人材が減ると、経営者の負担は大きくなるはずです。
経理として市場価値を上げたい方は、早い段階から実務経験を積み、知識をアップデートし続けましょう。
正確に作業できる経理人材の需要が高まっているから
社員とのやりとりがスムーズで気持ちよく仕事ができる関係性だった場合でも、ミスが多発していたり、お金の管理ができていなかったりすると会社として信用されません。

取引先や社員から「あの会社は良くない」と、他の会社に伝えてしまう可能性もあるでしょう。
経理のミスでコツコツ積み上げてきた信用を失わないためにも、正確に作業できる経理を雇うのが、企業にとって大切だと言えます。
また、経理は法令改正や業務のデジタル化など、新たな変化にも柔軟に対応しなければなりません。「今まではこうだったから」と凝り固まった考えをしていると、優秀な経理人材に仕事を奪われてしまうでしょう。
経理で引く手あまたになる人の3つの特徴【経験とスキルが転職成功の秘訣】

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経理関連の資格を自主的に取得している
管理部門特化の転職エージェントを運営する株式会社MS-Japanが2023年に行った調査によると、転職が決まった経理・財務人材のうち、90.5%が経理関連の資格を取得しているとわかりました。具体的な資格の内訳は以下のとおりです。
資格名 | 転職決定者が資格を所持している割合 |
---|---|
日商簿記1級 | 12.5% |
日商簿記2級 | 73.3% |
日商簿記3級 | 11.8% |
税理士科目合格者 | 9.2% |
公認会計士試験/会計士補 | 1.0% |
経理として活躍したい場合は、日商簿記2級以上の知識を習得しておきましょう。ただ、公認会計士や税理士などの難関資格を取得するには4,000~6,000時間の勉強時間が必要なため、経理に転職するためだけに合格を目指すのは遠回りと言えます。
企業から引く手あまたな存在になりたい場合は、今後のキャリアにつながる経理関連の資格を保有するのがおすすめです。資格取得の理由を面接で聞かれた際、目指している方向性について説明すれば「目標に向かって自主的に取り組める人だ」と企業から評価してもらえる可能性があります。
仕事でも売上や請求書を扱う中で「会社全体のお金の動き」について理解を深めたいと思い、簿記を学びました。
学ぶうちに、数字の裏にあるビジネスの構造や仕組みが見える感覚があり、非常に面白さを感じました。
簿記で得た知識を活かして、将来的には日々の仕訳や月次決算だけでなく、部門や会社全体の収支を把握できる経理として、経営判断にも貢献できるような働き方を目指していきたいと考えています。
経理関連の資格の一例は、以下を参考にしてみてください。
資格名 | 難易度 | 特徴 |
---|---|---|
ビジネス会計検定 | やさしい | 会計の基本知識が身につく |
FASS検定 | ふつう | 経理・財務において実務レベルのスキルが問われる |
国際会計検定 (BATIC) | ふつう | 英語力と国際会計スキルを同時に測定できる |
まずは経理としてどう活躍したいか、憧れのキャリアにはどんな資格が必要かを調べてみることから始めましょう。
経理としての就業経験が3年以上ある
一つの仕事を3年以上続けていれば、一通りの業務内容やスキルを習得しているとみなされる傾向にあります。
実際、株式会社MS-Japanが2023年に行った調査では経理・財務の転職決定者のうち、3年以上の就業経験がある人は全体の約6割を占めていました。「経理が人手不足なので助けてほしい」「教育コストをなるべくかけたくない」と考える企業からすると、経理経験3年以上の方が魅力的に見えるでしょう。
また、同調査によると経理経験なしで転職を決めた割合は、全体の約3割とわかりました。未経験から経理を目指す方が多い中で、経理経験が3年以上ある方の存在は目立つはずです。
転職活動時に企業から引く手あまたな存在になりたいと考えている経理の方は、まず3年間仕事を続けてみるのも一つの手と言えます。
決算業務など対応できる業務の幅が広い
企業が求める業務だけではなく、プラスアルファの業務も対応できる経理は、転職で引く手あまたな存在になれるでしょう。具体的に以下のような業務ができると、会社は「安心して経理業務をお願いしたい」と思ってもらえる存在になるはずです。
- 決算業務(期間ごとに取引をまとめて決算書を作成する)
- 連結決算(親会社と子会社、関連会社全体の財政状態などをまとめて決算を行う)
- 開示資料の作成(投資家へ向けて開示資料を作成する)
- 管理会計(経営層向けに現状や未来予測を伝えるためにデータをまとめて報告する)
ただし、入社時のスキルや経験によっては上記の仕事をまかせてもらえません。ミスがあると会社存続に影響を及ぼす可能性があるためです。経理になって半年、1年目の方はまず与えられた仕事を正確に行う能力が求められるでしょう。
もしできるだけ早く業務の幅を広げて、市場価値の高い経理になりたいと考える方は以下を実行してみてください。
- 仕事以外の時間で決算や管理会計、税務の知識を増やす
- 今の仕事を完璧にこなしつつ「経理業務の幅を広げたい」と上司に伝える
- 現職で経理経験を積むのが難しい場合は転職を検討する
このまま現職を続けていいか迷う方は、経理に強い転職エージェント「MS-Japan」に相談すると、早期で転職した方がいいかアドバイスをくれます。
経理で働くなら身につけておきたい3つのスキル【ソフトスキルも重要】

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役職関係なく話せるコミュニケーションスキル
経理は普段取引の記録などを行うため、パソコン作業がメインと思われがちですが、誰ともコミュニケーションを取らないような仕事ではありません。むしろ、以下のように社内・社外問わずやりとりが発生しやすい仕事です。
対象者 | 場面 | 話す内容 |
---|---|---|
チーム メンバー | 社内 | ・進捗の共有 ・問題ごとに関する相談 |
他の社員 | 社内 | ・請求書の発行・受領 ・予算を決める際のサポート |
経営陣 | 社内 | ・今の財務状況の報告 ・経営に必要な会計情報を共有 |
金融機関 | 社外 | ・融資の交渉 ・財務状況を定期的に提供 |
監査法人 | 社外 | ・財務諸表などの書類を提出 ・監査法人からの質問に回答 |
税理士 会計士 | 社外 | ・資金繰りの改善策などを相談 ・会計処理の相談 |
コミュニケーションがうまく取れないと連携がうまくいかず、ミスが発生しやすくなります。経理上の誤りは会社の信頼に関わるからこそ、丁寧でスムーズな対応が必要です。
未経験から経理を目指す場合であれば「経理であればコミュニケーションを取らずにすむ」「経理関連の知識と資格があればできる」と思って入社するとギャップが生じてしまうでしょう。選考でもコミュニケーションを大事にしていると伝えれば、企業から好印象を持ってもらえる可能性があります。
あらゆる業務に対応できる柔軟性
時代の流れとともに経理業務も常に変化しています。法改正があれば経理は新しい知識を頭に入れて対応したり、組織変更があれば会計システムに変更内容を反映させたりしなければなりません。対応が遅れるとミスにつながるため、常に迷わずスピーディーな対応が求められます。
また、会計ソフトやITツールが導入される際も対応が必要です。最初は戸惑うかもしれませんが、会計業務の効率化は今後も進むと予想されています。経理の今後を見据えて、RPA(ルーティン業務を自動化できるツール)などの知識を身につけておけば、変化があった際も迅速に動けるはずです。
そして、他部署の社員とコミュニケーションを取る時も「経理はこうだから」と頭ごなしに否定するのはおすすめしません。社員の気持ちを理解しつつ、経理側のアドバイスを述べれば、納得したうえで話を進められるでしょう。
チームを引っ張れるマネジメントスキル
マネジメントスキルのある経理は、転職で引く手あまたな存在になりやすいでしょう。経理部門の管理をおまかせできる人材が育てば、チームを作れる可能性があるからです。人員が多ければミスが生じないようダブルチェックができるのはもちろん、新しいメンバーを育成するため環境を整えられます。
「経理としてではなく、他の仕事でチームリーダーを務めた」という方も、マネジメントスキルをアピールすべきです。メンバーの進捗管理や指導・フォローを行った経験は、仕事が違っても十分活かせるでしょう。経理の仕事で一人前になったあとに、リーダーをまかせられる可能性もゼロではありません。
マネジメント経験がある方は選考でアピールし、経験がない方は「将来的にチームをまとめる立場にも挑戦していきたい」と伝えると、やる気があると感じてもらえるはずです。
経理はやめとけ?転職する際の3つの落とし穴【引く手あまたな人材は一部のみ】

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未経験から経理を目指す場合は転職難易度が上がる
経理経験者は転職で引く手あまたになりやすいですが、未経験者は以下の理由から転職難易度が上がる傾向にあります。
- バックオフィス業務は人気が高くライバルが多いから
- 経理は専門知識が必要だからこそ経験者が優遇されやすいから
しかし、未経験だから経理になれないというわけではありません。以下の方法であれば、経理への道が開きやすくなるでしょう。

たとえば会社のお金の流れに興味を持ち、経理職を目指したとしましょう。「将来的には利益が出ている部分とコストがかかっている部分を分析し、改善案を出したい」と企業に伝えれば、成長意欲があると認識してもらえるはずです。
ただ、経理になりたい理由と今後のキャリアパスに一貫性があるかどうかを、自分で判断するのは難しいでしょう。どう面接で話したらいいか迷う場合は、多数の経理人材を転職成功へ導いている「MS-Japan」のキャリアアドバイザーに相談してみてください。
転職しても繁忙期は残業する可能性が高い
労働環境を改善するために転職しようと思っている経理経験者は、応募先の残業時間を把握しておきましょう。決算期はどの会社も忙しくなるため、残業をなくしたいと思って転職しても、状況が変わらない場合があるからです。

また、転職して忙しくなるのを防ぎたい方は、一人あたりの業務量を面接で質問しておくのがおすすめです。社員の方にとっては当たり前の業務量でも、自分にとってはきつすぎると感じる場合があります。成長できる可能性はありますが、無理のある業務量だと疲れが取れにくくなるでしょう。
転職してから「前の職場の方がましだった」と後悔したくなければ、事前に業務内容や労働環境を聞いたり、会社の口コミを見たりして状況を把握すべきです。
AIの導入やIT化により「なかなか転職できない」と感じる場合がある

総務省の「情報通信白書の概要」によると、業務で生成AIを使用している日本の企業は46.8%だとわかりました。使用を検討している企業も17.3%を占めているので、今後もAIの導入が進むと考えられます。
単純作業をAIやITツールにおまかせして便利になる一方、今まで業務を担当していた方の仕事がなくなるため、人員削減が行われる可能性も否定できません。会社にとってはコストを削減できるのでメリットかもしれませんが、働いている身からすると焦りが生じるでしょう。
また、経理人材を少数にする会社が増えれば、転職難易度も上がるはずです。選考のライバルが経理経験者というケースもあるため、知識やスキルがないと通過が厳しくなるでしょう。
今後も経理として活躍したい場合は、経理の知識だけではなく、AI・ITツールの扱い方や英語力などプラスアルファのスキルを身につけることが重要です。
経理への転職を成功させる5つの方法【自分と会社を知ることが大事】

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- 今までの経験とスキルを明確にする
- 年代別のアピールポイントを用意する
- 会社ならではの志望動機を伝える
- 面接でよく聞かれる質問を把握して回答を準備する
- 転職エージェントを利用して成功の秘訣を教えてもらう
今までの経験とスキルを明確にする
転職を成功させるためには「自分が会社で何を貢献できるか」を伝えることが重要です。「やる気がある」「早く一人前になれるよう頑張る」と熱意を伝えるのも大事ですが、何を貢献できるのかを伝えないと「入社してから本当に活躍してもらえるのだろうか」と企業から心配されてしまうでしょう。
自分が会社に対してできることを伝えるためには、まず今までの経験とスキルを振り返る必要があります。以下の表を参考に、これまでの経験とスキルをメモに書き出してみてください。
経理経験 | 経験・スキル |
---|---|
経験者 | ・記帳など担当していた業務内容 ・リーダーなど上司から任された仕事 ・業務効率化など仕事で達成した実績 ・仕事中によく褒められたスキル ・就業時に身につけた資格・スキル |
未経験者 | ・就業時に身につけたスキル ・業務内で達成した実績 ・経理になるために取得した資格 ・スキルを上げるために勉強した内容 |
アピールする際は「記帳に漏れがないよう管理していた経験を貴社でも活かしたい」「簿記一級の資格を活かしながら高度な会計業務に取り組みたい」のように経験を盛り込むと説得力が増すでしょう。
年代別のアピールポイントを用意する
企業は年代ごとに求める人物像が異なる傾向にあります。20代は業務経験が豊富ではなくても、成長意欲や業務をいち早く吸収する力があれば採用されやすい状態です。ただ、40代で成長意欲が高くても、業務経験がなければ企業は「即戦力として活躍してもらえない」と判断するでしょう。
年代ごとに企業が求める経験・スキルを表にまとめたので、選考時に以下のアピールができているかチェックしてみてください。
年代 | 企業へのアピールポイント |
---|---|
20代 | ・今まで行ってきた経理業務 ・経理関連で取得した資格・スキル ・経理知識を身につけるために何をしているか |
30代 | ・今まで行ってきた経理業務 ・20代の時よりも担当する業務レベルが上がってるか ・経営層や社外の方と業務内でコミュニケーションを取り合った経験 |
40代以降 | ・経理業務でのマネジメント経験 ・30代の時よりも担当する業務レベルが上がってるか ・IT化への対策など業務効率化に向けた学習内容 |
20代は経理知識がどれだけあるか、30代は即戦力で働けるかどうか、40代以降は転職先が求めるスキルを満たしているかどうかをアピールできると転職成功に近づきやすくなります。
会社ならではの志望動機を伝える
「経理経験を積みたいので応募した」「評価制度が整っているため志望した」などの志望動機は、他の会社でも伝えられる内容です。企業は「ここだから入りたい」と思ってくれるような人材を求めているので、志望動機では企業ならではの内容を伝えるようにしましょう。
会社が思わず嬉しくなるような志望動機を伝えるためには、自分が希望するビジョンと会社の展望が合っているとアピールするのをおすすめします。
変化を恐れず事業を拡大しながら挑戦を続ける貴社の姿勢に強く惹かれ、志望いたしました。
私はこれまでの職務で売上や費用の管理を担いながら「数字を通じて会社の状態を正しく把握し、次の一手につなげていく」ことの重要性を感じてきました。
急成長中の企業ではスピード感と正確性を両立する経理体制が求められると考えており、そうした環境で自らの実務経験を活かしつつ、より広い視野で経営に貢献していきたいと考えております。
企業ならではの内容を伝えるためには、理念や採用ページなどを見て、会社が今後どのように発展しようとしているかを把握する必要があります。公式サイトを見ながら企業の特徴をつかみつつ、自分の目指す方向性と合致しているかをチェックするようにしましょう。
ちなみに、志望動機は応募書類に書くだけではなく、面接で「志望動機は何か」と質問される場合もあります。うまく答えられないと「本当に入社したいのか」と疑われる可能性があるので、事前に話す内容を整理しておいてください。
面接でよく聞かれる質問を把握して回答を準備する
経理へ転職する際に面接で聞かれる内容は、ある程度決まっています。だからこそ、前もって回答を準備しておけば、焦らず丁寧に答えられるでしょう。
よく質問される内容を以下の表にまとめたので、選考時に活用してみてください。
質問内容 | 回答のポイント |
---|---|
前職の退職理由は? | ・「自分の理想に近づくための退職」だとわかるように伝える ・「会社・上司が悪い」と他を下げるような退職理由にしない |
なぜ未経験から経理に? | ・経理を目指したきっかけ・エピソードを細かく伝える ・「憧れや条件だけで経理を目指した」と思われないようにする |
今後のキャリアプランは? | ・「〇ヶ月で一人前に、〇年後でマネジメントに挑戦したい」と数字を入れながら伝える ・キャリアプランのために努力している内容があれば伝える |
企業は「長く続けてもらえる人材か」「会社の貢献に向けて努力できる人材か」を面接で見ている傾向にあるため、未来に対して前向きな回答が望ましいと言えます。
「今は簿記2級レベルの知識しかないが、今後は経理として一人立ちできるように、業務でわからないことがあれば聞きに行く」といったように、今のレベルをより上げていく姿勢が必要です。
転職エージェントを利用して成功の秘訣を教えてもらう

一人で求人探しから履歴書作成、面接対策までをすべて行うのは、時間も労力もかかります。転職に関する情報収集もコツコツ行わなければならないため、転職エージェントに相談した方が無駄な時間をかけずに理想の企業と出会えるでしょう。
また、転職エージェントを利用すると、専任のキャリアアドバイザーがつきます。転職サイトやハローワークだと自分の希望や事情を把握している人がいないため、転職活動中に疑問が浮かんだ時もすぐ解決できないでしょう。転職エージェントなら担当者にすぐ相談できるので、頭がクリアになるはずです。
ちなみに、キャリアアドバイザーは企業担当と常に連携を取り合っていることから、あなたの良さを企業にアピールしてくれるのも、転職エージェントを使っている方ならではの特権です。サービス利用料もかかりません。
経理で転職成功を目指すなら、管理部門特化の転職支援を35年以上も行ってきた「MS-Japan」の利用を検討してみてください。サービスの詳細は次の項目で説明します。
経理経験者も未経験者も管理部門特化の「MS-Japan」がおすすめ

- 経理・財務の転職サポート歴が30年以上ある
- 大手企業からIPO準備企業などの求人を保有している
- 経理経験者はもちろん、未経験者からチャレンジしたい方のアドバイスも行う
運営会社 | 株式会社MS-Japan (有料職業紹介事業 13-ユ-307066) |
公開求人数 2025年6月時点 | 2,916件 (経理のみ) |
対応エリア | 北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、富山、石川、福井、山梨、長野、岐阜、静岡、愛知、三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山、鳥取、島根、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、高知、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄 |
カウンセリングから専門的なアドバイスを頂けたので、自分の市場価値を知った上で、適切な転職軸を立てることができました.それだけではなく、最後内定承諾になるまで、懸念点も含めてきちんと相談に乗っていただき感動です。
※Googleのクチコミより一部抜粋
管理部門特化ということで期待してたが、
よくある求人ばら撒き転職エージェントだった。
希望職種でない求人が沢山来ました。面談時に希望を伝えたが何も聞いていない模様。
※Googleのクチコミより一部抜粋
経理における最新の転職市場【求人は多くないが年収は高い状態】

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令和7年4月の有効求人倍率は0.61倍
厚生労働省の「一般職業紹介状況」によると、以下の5年間で経理(会計事務従事者)の有効求人倍率が1倍を超えた年は、一度もありませんでした。
時期 | 経理の有効求人倍率 |
---|---|
令和7年4月 | 0.61倍(※1) |
令和6年4月 | 0.68倍(※2) |
令和5年4月 | 0.67倍(※3) |
令和4年4月 | 0.60倍(※4) |
令和3年4月 | 0.55倍(※5) |
有効求人倍率が1倍を下回るということは、転職希望者の数よりも応募できる求人数が少ない状態です。求人が限られていると、好条件の求人をめぐって転職希望者が奪い合う可能性があります。
経理経験者が転職に成功していると「経理は今引く手あまただからいつでも転職できる」「売り手市場なのでスキルをつければすぐ転職できるだろう」と思うでしょう。しかし、実際の有効求人倍率を参考にすると経理の転職難易度は高い状態なので、徹底した転職準備を行わなければなりません。
※1 参考:厚生労働省|一般職業紹介状況(令和7年4月分)について
※2 参考:厚生労働省|一般職業紹介状況(令和6年4月分)について
※3 参考:厚生労働省|一般職業紹介状況(令和5年4月分)について
※4 参考:厚生労働省|一般職業紹介状況(令和4年4月分)について
※5 参考:厚生労働省|一般職業紹介状況(令和3年4月分)について
令和5年9月~令和6年8月の経理の平均年収は533万円
性別 | 経理の平均年収 | 全体の平均年収 |
---|---|---|
男性 | 600万円 | 481万円 |
女性 | 453万円 | 366万円 |
男女計 | 533万円 | 426万円 |
同調査によると、男女ともに経理の平均年収は全体の平均年収よりも高いとわかりました。経理は専門知識やスキルが必要なので、誰でもできる仕事ではありません。企業の資金管理や経営分析などはミスが許されないからこそ、年収が高くなりやすいと考えられます。
また、経理は売上を生み出す仕事ではないため「年収が低い」と言われる場合もありますが、以下を行えば年収アップが可能です。
- 公認会計士や税理士などの難関資格を取得して手当を会社からもらう
- 管理職に就いて手当をもらう
- 資金が潤沢な大企業や外資系企業の経理に転職する
経理として年収を上げたい方は、新たな知識やスキルを身につけることが重要と言えるでしょう。
経理求人が多い時期は12月もしくは6月あたり

本決算の約3ヶ月前から採用が活発化する傾向にあるため、9月決算の企業は6月、12月決算の企業は9月頃から求人が増えやすいでしょう。入社したいと思う企業がある場合は、ホームページやIR情報から決算月を確認するのがおすすめです。
また、経理未経験者は研修期間が発生するため、3月決算の会社であれば10~11月頃の求人が狙い目と言えます。12月からは決算に向けた準備が入るからこそ、じっくり研修できません。ただ、会社によって未経験者を受け入れる時期は異なるので、3日に1回は求人をチェックする習慣をつけておきましょう。
まとめ|3年以上の経理経験があれば転職で引く手あまたになりやすい
転職で引く手あまたな状態になりやすい人は、3年以上の経理経験がある方です。「経理は今売り手市場だから転職しやすい」と言われる場合もありますが、令和7年4月時点における経理の有効求人倍率は1倍を下回っているので、余裕を持って転職できるとは言えないでしょう。
また、簿記など経理関連の資格を取ったり、管理会計や連結決算のスキルを身につけたりすると、転職だけではなく年収アップも期待できます。法改正やデジタルツールの導入にも対応できる柔軟性があれば、経理人材として重宝される存在になるはずです。
「今のスキルだと転職で引く手あまたになれるのだろうか」「企業から求められる存在になるためには何をしたらいいのか」と思った方は、経理の転職市場を知り尽くしたMS-Japanに相談すれば、今の状態から抜け出すヒントを一緒に考えてくれます。転職するかどうか迷っている方も、ぜひ気軽に活用してみてください。
また、MS-Japan以外の転職エージェントもチェックしたい方は「経理におすすめ転職エージェント・サイト9選比較【未経験や年収UPを狙う人必見】」も見てみましょう。
経理転職に関するよくある質問2選

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大手メーカーに勤める経理の年収はどのくらい?
大手メーカーの経理は約500~600万円と考えられます。dodaにてメーカーで働ける経理求人を検索したところ、500~600万円の求人が最も多いとわかりました。
年収 | 求人数 |
---|---|
200~300万円 | 114件 |
300~400万円 | 616件 |
400~500万円 | 1,269件 |
500~600万円 | 1,496件 |
600~700万円 | 1,407件 |
700~800万円 | 1,086件 |
800~900万円 | 973件 |
900~1,000万円 | 658件 |
また同会社が調査した「業種分類別の平均年収ランキング」において、メーカーの平均年収(男女計)は481万円と、全体で2番目に高い年収でした。大手メーカーで働く経理の年収を断定できるデータはありませんでしたが、他の会社と比較しても年収が高いと予想できます。
経理の転職はしやすい?それとも難しい?
経理の転職難易度は、経理経験やスキルによって感じ方が異なります。
経理経験が3年以上であれば、スキルがあるため転職しやすいと感じる場合もあるでしょう。ただ、企業の求めるスキルや人物像を満たしていない場合は、応募してもなかなか通過せず、転職が難しいと思うはずです。
一方、未経験から経理を目指す場合は、転職が難しいと感じる傾向にあります。経理は専門スキルや知識が求められる仕事なので、何も勉強しないまま転職活動を行うのはおすすめしません。自主的に資格を取得したり、企業分析をもとに何度も選考対策を行ったりすれば、内定を獲得しやすくなるでしょう。