LOADING

Edge Connection

03-6825-5900
お問い合わせ

コンサルタントコラム

起業
2018.07.19

経営とはチームでやるものという前提で考えましょうという話

起業 / 大村 康雄

主に就活生や起業を検討している人向けです。

 

「起業なんてちょろいよ!気持ちがあるならやっちゃいなよ!」

「俺みたいないい加減な人間でもできたんだから、君も出来るよ!」

 

こんなことを言う起業家が結構います。

そして、こういう方の話を聞いてる側の目はキラキラと輝いていることがほとんど。

それを見て、「危なかっしいな」といつも思います。人生の選択を間違えないと良いなと。

 

起業はそんなに甘くないです。本当に。何度も地獄を見ます。

おそらくそういう勢いのある発言をしている起業家も地獄を見ているはずです。

でも、そういう発言を人前ではしている。

なぜなのでしょう?

 

カッコつけたいというのもあるでしょうし、実際にちょろいと思えるだけの胆力があるのかもしれません。

でも、私が思うに、多くの場合の正解はそれがその人の”役割”だからだと思います。

 

友達付き合いでもそうだと思いますが、リーダー格、ムードメーカー、聞き役、いじられ役などなど、

長続きしているグループではそれぞれのキャラがきれいに分散していると思います。

それと同じで、それなりに上手くいっている会社では経営陣でそのような役割がしっかり分散しています。

つまり、トップの偏りのある立ち居振る舞いは、その人が抱えているチームメンバーがバランスを取ってくれているおかげである可能性が大きいのです。

 

よって、就活や転職で企業を見ている人は、個性的なトップに出会ったら、その人の周りの経営チームメンバーをよく見てバランスが取れているかどうか確認する必要があります。

 

バランスが取れていない場合は、当然、かなり高い確率で危なっかしい会社であると言えますので入社するかどうかは慎重に考える必要があります。

と、同時に、そのバランスを自分が担えるのであれば、経営陣の仲間入りがすぐにできそうな会社とも言えます。

 

そして、起業を考えている人は世間の注目を集めやすい個性的なトップをそのまま真似るのは危険で、

自分の個性をきちんと考えた上でバランスの取れた経営チームを構成する必要があります。

ちなみに、経営チームを構成するのにもポイントがあります。

 

企業には、4人の責任者が必要です。

 

売上を担う営業責任者

製造やサービス提供を担う生産責任者

企業のインフラを担う管理責任者

新しい製品サービスを考える研究開発責任者

この4人です。

 

兼務でも構いませんが、この4人の責任者の”機能”を備えていないまま起業することはリスクです。

 

また、経営チームを組織したのに結構早いステージで空中分解する企業は、

「売上は俺が持ってくる!」という人が複数人いたりと、この機能、キャラがかぶっている

ケースが多いです。

売上を持ってこようとする人がたくさんいることは良いことのように思えるかもしれませんが、

営業本部長が二人いるような状態です。いずれうまくいかなくなることは想像できるかと思います。

 

何事もそうですが、極端なものには必ず裏があります。

企業経営もその一つですので、パフォーマンス上手なトップに惑わされず、実際に自分が働いてみたら、

起業してみたらという観点でよく見極めることをおすすめします。

関連記事

お問い合わせ

サービスについてのご相談・ご質問など、
お気軽にお問い合わせください。

お電話でのお問い合わせは
03-6825-5900