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コンサルタントコラム

成長論
2020.05.15

上司から無理難題だと思うことが降りてきたときの心構え

成長論 / 趙 美紀

私は現在、エッジコネクションで、取締役という立場で実質的なナンバー2を務めています。

役割を担い始めた頃に感じていたことですが、立場上多くの議題で社長とコミュニケーションをとりますから、自分にとって突拍子もないことが降りてきたり、正直まだ考えなくて問題ないと先送りにしたことを話さないといけない場面があったりと、頭と心の準備が整っていない話題について、対応しなければいけないケースはよくありました。
この課題を解決しなさい、という指示だったり、こういうことを考えているけどどう思う?というフリーベースの議題だったりと、様々です。

似たような状況は、中間管理職でも起こっているのではないでしょうか?
 

今回は、役職に就いたばかりの人、もしくは上司とのコミュニケーションに戸惑いがある人に向けて、どういう進め方で咀嚼していくとうまくコトが運ぶか、自分なりにポイントを書いてみます。
 
まず、自分にとっては脈絡がつかめない突拍子もないことが降りてきたときは、何を目的として話を進めればよいのか、確認をとります。

上司と部下は視座が違うのは周知の通りですので、上司は大きいスケールで話し始めている可能性が高いです。
よって、どの点について答えていかないといけないのか、きちんと把握しないと今の自分の見ている視点では把握できず混乱してしまうことがあります。

なるほどそれが目的ですね、と把握した後、とはいえ解決するのは無理がありそうだと感じた際。
まだこの段階では、着手できない・同意出来ないと伝えてはいけません。それは上司の能力を否定しているということになります。

大前提として、上司は無理難題を与えて、部下を潰してしまうはずがありませんし、潰してしまっては上司にとってもマイナスです。
つまり、上司が与えている目標や課題は、無理難題ではないはずなのです。
言葉の意味を検索すると、「無理難題=無理な言いがかり」とあります。言いがかりを上司がいうはずがありませんよね。

ですから、上司より未熟な自分だからこそ、私にイメージできていない部分がきっとある、と考えるべきなので、自分が見えていないところを徹底的に聞きます。

このようにして話や指示の目的を理解し、わからない理由を一つずつ丁寧に消していけばほとんどのケースで視界が開けていきます。
お互いの認識が共通のものになりますし、会話の中から実は違った認識をもったほうがよさそうだと別の話に着地することもあります。

 

とはいえ、もし「理屈は理解できたものの、それでもなんだか心が追い付かない」と感じるときは、文字通り頭では理解しているけど感情がざわついている。
まだ言語化できていない懸念点や不安点があるということです。

言語化できていないのですから質問もできませんので、そんな時は出た結論をしっかりと受け入れるため、一晩おきます。
そうすると大体のことは解消できます。スタートする前のただの不安感であることが大半です。

先が見えない道をただただ上司を信じて進んでるだけで不安だった昨日が、単純に、たいしたことはなかった、想定していない課題に頭がついていかなかっただけだと、納得できるようになるのです。
 

いかがでしょうか?

ここでくれぐれも注意して頂きたいのは、これらは、私の上司が会社の社長だから成り立つ心得ではなく、自分の上司となった人は、自分より有能だから上司になっている、ということを世の中の仕組みとして理解するべきという点です。
 

上司より有能な部下を、会社はそのまま置いておくことは基本ありません。
当たり前なことですが、事業がきちんと成り立っている会社においてはそんな構図は成り立っていないはずです。
ここをはき違えて自分の上司を無能だと思い、上司からの指示や課題の咀嚼を諦めてしまう人もいるのではないでしょうか。

ただ万が一、部下である自分の方が上司より有能だという確信がある場合は、上司に対して自分がやるべき指示や課題を確認しにいってみてください。
こういうことを行えば問題ないですか?など自ら指示や課題を設定しに行き、上司の承認をもらうのです。
そうすれば仕事は円滑に進められますし、実際にそういう姿を見せ続けることによって周囲からも評価され始めるはずから、ポストが空いた時には推薦される可能性も高まります。

 

このように、社会の仕組みを理解し立場の違いと自身の未熟さを認識しながら、リスペクトをもって丁寧に咀嚼すれば、大概は混乱することはなくなります。
参考になりますと幸いです。

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