私は現在、エッジコネクションで、取締役という立場で実質的なナンバー2を務めています。
そのため立場上、多様な話題で社長とコミュニケーションをとることが多く、
自分にとって突拍子もないことが降りてきたり、
正直いまは考えたくはないことなどを話さないといけない場面があったりと、
頭と心の準備が整っていない話題について、対応しなければいけないケースもよくあります。
このような状況は、中間管理職はよく起こっているのではないでしょうか?
今回は、そのようなときに私がどのような発想で咀嚼しているかを伝えます。
まず、自分にとっては脈絡がつかめない突拍子もないことが降りてきたとき
何を目的として話を進めればよいのか、確認をとるようにしています。
上司は大きいスケールで話を始めている可能性が高いので、
どの点について答えていかないといけないのか、きちんと把握しないと、
今の自分の見ている視点では把握できず混乱してしまうことがあるからです。
次に、無理難題だと感じた際は、それを理解しようとせずにできませんと伝えるということは
上司の能力を否定しているということだと考えています。
大前提として、上司は無理難題を与えて、部下を潰してしまうはずがありませんし、
潰してしまっては上司にとってもマイナスです。
つまり、上司が与えている目標や課題は、無理難題ではないはずなのです。
上司より未熟な自分だからこそ、私にイメージできていない部分がきっとある、と考えるべきなので、
自分が見えていないところを聞きに行きます。
このようにして話や指示の目的を理解し、わからない理由を一つずつ丁寧に消していけば
ほとんどのケースで視界が開けていきます。
とはいえ、場合によっては理屈は理解できたものの、それでもなんだか心がおいつかないとき、
まだ言語化できないような懸念があるかもしれないと感じるときもあります。
そのようなときは、出た結論をしっかりと受け入れるため、一晩おきます。
そうすると、私の場合はだいたい一晩おけば心がついてくるようになります。
前方が見えない道をただただ上司を信じて進んでるだけで不安だった昨日が、
単純に、たいしたことはなかった、想定していない課題に頭がついていかなかっただけだと、
解釈しています。
いかがでしょうか?
ここで、くれぐれも注意して頂きたいのは、
これらは、私の上司が会社の社長だから成り立つ心得ではなく、
自分の上司となった人は、自分より有能だから上司になっている、ということを世の中の仕組みとして
理解するべきという点です。
上司より有能な部下を、会社はそのままにすることは基本ありません。
事業がきちんと成り立っている会社においてはそんな構図は成り立っていないはずです。
当たり前なことですが、ここを自分視点ではき違えて、自分の上司を無能だと思い、
上司からの指示や課題の咀嚼を諦めてしまう人もいるのではないでしょうか。
万が一、本当に部下の方が上司より有能な場合、
上司に対して自分がやるべき指示や課題を確認しにいってください。
自ら指示や課題を設定しに行き、上司の承認をもらうのです。
そうすれば咀嚼できないということもなく、円滑に進められると思います。
このように、社会の仕組みを理解するとともに、上司にリスペクトをもちながら
丁寧に咀嚼すれば、無理難題だ! しんどい!と思うことは減っていくと思っています。
とはいえ、私が完璧にできているかというと、まだまだ100%の自信はありません(笑)
頭でわかっても、きちんと行動に移すということは難しいですね。