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コンサルタントコラム

営業チームマネジメント
2019.12.13

私のマネジメントのバックボーン

営業チームマネジメント / 趙 美紀

最近ふと、聞かれることが多くなったなと思っていたのが私のマネジメントに対する考え方についてでして、「どうしてそういう考え方ができるようになったんですか?」「どんな経験されて来たんですか?」という質問だったので、まだ短い人生ですが少し振り返って解説しつつ、こういうことが活かされてるのかもということを伝えようと思います。

もともと高校生くらいから帰り道に1日を振り返るという習慣があり、「あの時もっとこうしたら良かったかな」とか、「あの時のあの人達はなぜああだったのか?もしかしたらこう考えてたかもしれないし、こうだったかもしれないし・・・」など憶測ですが、パターンを考えて「◯◯に落ち着くのが1番だな」などと自分なりの綺麗な道筋を考えていました。

どれがベストなのかを考え続けていた、ということかもしれませんし、1人で考えこむ時間でしたが、私にとっては何かを起点にしてストーリーを勝手に展開できるため、非常に楽しい時間でした。

また新卒の就活時に、とある会社の社長面談の際、何かの流れで「ひとり反省会が習慣ですね」と前述のことを伝えたことがあり、豪快にハハハッと笑われ「面白いねぇ、いいねぇ!」と言われて結果的に内定を頂いたので、ビジネスとしても良い習慣だったと言えるのかと思います。

そして大学でマーケティングゼミに入ったことにより目的と手段の関係性を理解し、【そうするとどうなるか←→そのためにどうするか】を行ったり来たりすること(抽象と具体)、主観と客観の思考の癖をつけました。

ここまでの経験で、物事をベストプランに導けて、私なりに後悔のない解決策を複数用意するために考え続ける、という力を養っていたんだと思います。

それが功を奏していたのは、前職の某コーヒーチェーン店で店舗責任者をやっていた頃に、物事が変化したときにどう捉えて指示をするかという場面でした。

瞬時に選択肢が浮かぶようになっているので、「このボトルネックを解決するにはAを選ぶかBを選ぶか、はたまたCか」といった具合に、解決策が浮かばないなんてことはありませんでした。

ただ、次に乗り越えなければならない壁がありました。
それは、解決策は浮かびますが、その中からどれを選ぶかに時間がかかっていたという点でした。

そもそも店舗なので刻々と状況が変わります。当時私が勤務していた店舗は、日本国内で3店舗限定のフードメニューを取り扱い、高島屋の1フロアの3分の1を占める面積を持ち、世界でも3店舗目の出店となるコーヒー豆の量り売りとコーヒー器具販売店が合併しているという店舗でした。

それに加え、究極のサードプレイスがコンセプトとなる新業態、富裕層やファミリーの多い地区という立地、など特徴をあげればキリがないような環境で、店舗外から1フロアのエレベーター付近まで、何時間か長蛇の列が続くような店舗でした。

この状況ですから可能な限り日々のオペレーションが問題なく進んでほしいと強く強く思っていたわけですが、そんなこともなく、そして何か起こった際にさてどうするかと考えさせてもらえる時間、余裕もほぼありませんでした。

そんな慣れない時に先輩マネージャーから言われた一言として今でも鮮明に憶えているのが、
「はよ決めー!ちょみ(当時のあだ名)は判断が少し遅いねん。何か変えていかないと変わらないんだから、どれでもいいからはよ決めて言って。」でした。
でも、決め切れないわー!となっているとそこでまた言われた言葉が、「なんでもいいよ。」でした。

この時私が店舗責任者で、先輩は私の考えたことを行ってくれるパートナーという動きをしている中で、この任せ方をできる先輩スゲー!っと思っていましたが、私が決めたことには全てOK~OK~と意見なく動いて下さるので、少し何を考えてるのか分からなかったのも事実です。

ただ今思うと、私を育成するという思い、決断を全て体験させ身を以て学ばせること、何か起こってもどうにかするという気概、私に不安を感じさせない立ち振る舞い、など、私もマネージャーを体験した今は凄さが分かります。

多分これを言うと、そんなつもりなかったよ~とニコニコしながら言われると思いますが、それくらい自然体で行われていたことが、【考えることだけは自分一人で出来るけど決断は複数人を巻き込むこと】であり、責任を感じ過ぎることで決め切れなかった私を吹っ切らせてくれた一言でした。

他にも経緯はありますがこのような環境、経験の中で学んだこと、意識してきたことは
・複数の選択肢それらをパターン化し、応用すること
・迅速に決断し続けること
・どんな時もポジティブな雰囲気を出し続けること
・言いたいことをきちんと伝えるために、厳しいことを言うときは笑顔で枕詞を多用しつつフォローを忘れないこと
・褒める時はみんなの前で、叱るときは声のトーンに気をつけながら1人ずつ
・「なぜ」その行動がダメなのか新メンバーに伝える時の指示として、「なぜ」これらが必要なのかを含め、伝えてあるべき目的を共有することで行動と目的を一致させ、いずれは自分で判断できるようにさせること
でした。

店舗ビジネスと、一般企業のビジネスでは考え方や立ち振る舞いも違う点があると思いますが、当時のイベント期間内でマネージャーが選ぶベストマネージャーに選ばれたり、その次の職場での店長経験では赴任後に大幅に人件費を削減する決断をしたものの、離職は0人に留めていたりと少し怖い単語かもしれませんが、人身掌握がうまいと言われれこともあるため、それなりの実績をもたらした学びではあると思います。

以上ではございますが、このようなエピソードがマネジメントの立場にいる方々の、何か参考になると嬉しいです。

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