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コンサルタントコラム

中小ベンチャー企業経営
2019.07.24

【当社事例】1on1のススメ

中小ベンチャー企業経営 / 大村 康雄

上司と部下が面談を行うミーティングのことを1on1といったりします。

この1on1ですが、当初私は否定的でした。

10年以上会社を経営してきてますが、ミドルマネージャーに「きちんと部下の話を聞くんだぞ。」と伝えると、話を聞くのは良いもののただの愚痴大会になったり、場合によってはミドルマネージャーが部下側に取り込まれて会社批判の急先鋒になったりと、1on1がうまく機能した経験があまりなく、いつしか1on1を推奨しなくなりました。

むしろ、これはマネジメント上のただのリスクとさえ考えるようになりました。

 

こんな状態が数年続いていたのですが、数ヶ月前から、「やはり上司と部下がきちんと意思疎通を行う機会は重要である。」と思い始めるとともに、「当社のマネージャー陣ならそう簡単に部下側に取り込まれないだろう。」とも思い始め、1on1を数年ぶりに推奨しようと思い立ちました。

 

ただ、推奨するだけだと過去の失敗を繰り返すかもしれない。

 

そう思い、いろいろ考えた結果、この1on1のことを【成長セッション】と名付けました。上司が部下と面談し、部下の成長を後押しするセッションである。という意味合いを込めました。

 

行い始めた結果ですが、非常にうまく機能しているようです。

部下側は”成長”の為のセッションと名前がついていますので、雑談や愚痴に終始しないよう心構えが促されます。

また、上司側も”部下の成長”の為のセッションですから、安易に部下の愚痴に同調したり、アドバイスをせずに話を聞くだけといったことが減り、真剣に部下と向き合う意識が強まります。

また、セッションの内容をメールで記録に残すようにしています。参考までにこのようなフォーマットです。

 

【~月~日 〇〇さんの成長セッション記録】

■話した内容

■(上司名)からのアドバイス

(ここまで記入して部下にメール送信)

※※以下を記入して返信してください※※

■(部下名)さんからのコメント

■次回成長セッション希望日(本日から1ヶ月以内であること)

 

この施策の面白いところは、部下側はもちろん、上司側の成長も促されることです。

私もこのフォーマットでアドバイスをまとめていくことで、暗黙知になっていた自分の考え方がクリアになり、成長を感じています。

参考になりましたら幸いです。

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