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コンサルタントコラム
- 中小ベンチャー企業経営
- 2022.04.08
新入社員を迎える前の体制チェックの重要性
中小ベンチャー企業経営 / 大村 康雄
4月に入り、多くの新入生を迎えた企業も多いと思います。
当社も中途入社ではありますが、5名の社員が仲間に加わりました。
そんな、新人が入る季節だからこそ気を付けておきたいのが、【新人を迎える体制が整っているかどうか】です。
新人を迎える体制が整っていない場合、戦力化に時間がかかったり、最悪の場合、早期離職につながってしまいます。
新人を迎える体制が整っているのか、というチェックポイントを洗い出すのは、簡単ではありません。
マニュアル整備、中間管理職の育成、同僚の受け入れ態勢などなど、洗い出そうとするといくらでも思いついてしまいます。
そんな時、直観的に、早急に整備しないといけないポイントを思いつく方法があります。
それは、社長から全社員に向けて、「せっかく入社してくれたからには、一緒に年を重ねよう。全社員、辞めてほしくないです。」と、言えるかどうか自問自答してみることです。
私の経験として、これは社内環境が相当整備されていないと言えない言葉だと思います。
「いやいや、こんな会社辞めるでしょ。」とか、「別にあなたに言われなくても仕事が楽しいだけなんで。」とか、
「辞めないでくれ。」と伝えたときに、その言葉が上滑りしてしまう状況はいろいろと考えられます。
この、上滑りしてしまう状況をつぶしていくことが、新人を迎える体制作りとほぼ同じプロセスなのです。
上下関係がないフラットな組織で「辞めないでくれ。」と伝えた場合、「別にお前のために働いてない。」と言われるかもしれません。
そんなフラットな組織は、全員が個人商店のように働いているケースが多く、新人にも高いスキルが求められます。
業務フローが滞っている組織で「辞めないでくれ。」と伝えた場合、「いや、こんなうちの部署だけ忙しい会社、そのうち辞めるよ。」と言われるかもしれません。当然、そんな部署に配属された新人は早期離職してしまうでしょう。
他にも、人間関係がギスギスしている組織、上司のパワハラが横行している組織などなど、「辞めないでくれ。」と伝えた場合に、社員側が「何を言ってるの?」と思いかねない組織はたくさん考えられます。
その「何を言ってるの?」を解消していくことが、新人の成長スピードが速くきちんと定着してくれる組織を作る手順なのです。
自社の至らない点を細かく精査するという膨大な手間をかける前に、まずはこの直観的な方法で自社の改善ポイントを洗い出してみてください。
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