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- 2022.01.17
オミクロン株があぶりだした本当に危ないもの
時事ネタ / 大村 康雄
本日、2022年1月17日現在、新型コロナウイルスのオミクロン株がまん延し、政府は再びまん延防止等重点措置を発令しようとしています。
このオミクロン株。
少し調べればたくさんのデータが出てきますが、その重症化率や致死率はインフルエンザはもちろん、季節性の風邪ともほぼ変わらなくなってきています。
そのようなものに経済や社会を止めるだけの措置をなぜ取らねばならないのか。
インターネット上の書き込みを見ても国民を2分する論争が起こっています。
今回の新型コロナがあぶりだした日本という国の危険なものの一つが、自分で調べない、考えない国民です。
正直、ここまで日本人は自らデータを集め、今後の展開のあるべき姿を考えられないのかと驚きました。
新しい病気であるのは事実ですが、世の中にウイルスや菌は数限りなくあります。そのうちのどれが、次に変異するかわかりません。
よって、普段接触する可能性のあるウイルスや菌より、ことさら毒性が高くないのであれば、一つのウイルスのみにフォーカスし一喜一憂している状態は、偏った反応なわけです。
このような論調を展開すると、「人命をどう考えているんだ?」という反論もよく目にします。
しかし、人が亡くなるのは新型コロナによるものだけではありません。
毎冬、インフルエンザにより新型コロナを超える人々が亡くなっていますし、新型コロナやインフルエンザ以外にも基礎疾患を抱えていれば命に係わるウイルスや菌は普段の生活にたくさん存在します。
また、経済や社会の停滞により、自死を選ぶ人が出てしまった場合、もちろんそれも人命が失われたということになります。
これらすべての人命を脅かすシナリオを考えた上で、ここまで経済、社会を止めることがベストなのかということです。
そして、私がより危ないと感じたものは、日本政府です。
百歩譲って、国民の多くが自分で調べない、考えない国民であることは仕方ないと考えたとしましょう。
それは、普段から調べる、考える癖をつけているかなど、個々人の生活様式にも左右されますから。
であれば、そんな国民を率いる政府こそ、きちんと科学的、客観的にデータや事実に基づいた意思決定を行い、国民に丁寧にそれらを説明し、国民をリードしていかねばなりません。
しかし、今の日本政府はそうではありません。
国民の多くが科学的、客観的に判断できていない状況をそのまま傍観し、その国民から評価を得ることのみを主眼において政権運営しています。
これでは、彼らはリーダーではなくフォロワーです。
自らの手で事実を探さず考えることを放棄した国民と、そんな国民の顔色をうかがう政権。
こんな国の未来はどうなるのでしょうか?
こんな最悪なシナリオも想像できてしまいました。
日本と仲の悪いどこかの国が日本である事件を起こします。
日本の人気アイドルを暗殺するとか、とにもかくにも日本人がその国のことが嫌いになる事件であれば何でもよいです。
そうすると、日本人の中に、その国に対して「軍事衝突やむなし!!」という世論が出来上がっていきます。
しかし、政府は戦争なんてしたら負けてしまうのはわかっている。が、今回のように世論をきちんと制止できずに戦争に突入していく。
書いてて思いましたが、日露戦争後の日本はこれと同じような流れで軍国主義に向かっていったのでしたね。
これはもう日本人にとって不治の病なのでしょうか。
一刻も早く治ることを祈ります。
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