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- 物足りない社員は会社の成長の起爆剤になりうる
コンサルタントコラム

中小ベンチャー企業の採用力は大手企業に劣る。これは紛れもない事実だと思います。
高学歴層の採用は至難の業です。もちろん、学歴がすべてではないことも承知しています。
しかし、汎用的に様々な業務への対応力が高いのは高学歴層であることは異論はないでしょう。
ということは、採用力に劣る中小ベンチャー企業は、何かしらの業務に対して物足りないスキルの社員でもやってもらう必要に迫られます。
つまり、やらねばならない業務を潤沢な人的リソースでマネジメントできることは、中小ベンチャー企業ではほとんど不可能ということです。
そんな時、うまく回らない業務を見ながら「○○さんがもう少し成長すれば…」という意識を持っていないでしょうか?
実際、○○さんが成長すればその業務の効率は上がっていくでしょう。
そして、そんな思いから人材育成に力を入れる判断をしている経営者も多いと思います。
ですが、ふと立ち止まって考えてもらいたいのが、「これって○○さんに御社の成長の根幹を委ねてませんか?」ということです。
繰り返しますが、○○さんが成長すれば全体に良い波及効果があるのは事実でしょう。
ですが、経営者として「○○さんが成長しなかったから今期は成長できなかった。」と言ってしまうのは責任転嫁といえるでしょう。
企業の不祥事の記者会見で、「私は悪くありませんが、担当していた当社社員の○○が悪かったです。」という社長がいないのと同じです。
そうは言っても○○さんがボトルネックで…という気持ちはあると思います。
そんな時はこのように考えてみてください。
「○○さんでこのような業務スキルということは今後入社してくる人も同じレベルの可能性がある。ということは○○さんでもスムーズにこなせる業務に再設計すれば、この業務でのボトルネックは二度と発生しない!!!」
物足りない社員は人材育成で対応するのではなく、マネジメント改善のための実験台(やや表現悪いですが)とするのです。
ベンチャー企業では、まだまだ業歴が浅く効率の悪い業務プロセスが潜んでいる可能性があります。
また、中小企業では、成長局面に入ると取引量や社員数が増えるなどしてこれまでの業務プロセスを見直す必要が出てきます。
つまり、中小ベンチャー企業において、「今の業務プロセスは完璧!」と言える状況は基本的になかなか存在しないはずなのです。
そんな業務プロセスのほころびをいち早く見つけてくれるのが、物足りない社員なのです。
そんな意識のもと、ヒトに矢印を向けるのではなくマネジメントに矢印を向ける。
もっといえば、マネジメントをしているのは自分ですから自分に矢印を向ける。
そのような意識で物足りない社員をとらえ直していくことで、新しい成長のきっかけがつかめると思います。
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